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セクシャリティ関連映画 [1990年代(4)]
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櫻の園
製作年/国:
1990年/日本
監督:
中原俊
キャスト:
中島ひろ子
白島靖代
つみきみほ
メディア:
ストーリーとポイント
4月、名門女子高・私立櫻華学園の創立記念日。演劇部がチェーホフの名作「櫻の園」を上演するのが毎年の恒例だったが、部員の杉山が喫煙で補導され、部内に上演中止の噂が流れる。校則違反のパーマで現われ周囲を驚かせる部長の志水、本番を直前に神経質になる主役の倉田、問題児の杉山。3人を中心に、部員それぞれが上演か中止かに揺れる様子を、2時間に凝縮し実時間の流れに沿って描いていく。吉田秋生の漫画が原作。
杉山は志水にあこがれ、志水は倉田に思いを寄せているという、いわば三角関係。志水が倉田になにげなく、しかし真剣に「好きよ」と告白するシーンは胸が熱くなる。記念写真を撮る2人の幸せそうな表情と、それを陰から見守る杉山のすがすがしい表情にも、人を恋する気持ちの純粋さを思い出す気が。散りゆく桜が、やがて過ぎ去る彼女たちの少女時代のはかない美しさを物語っているよう。少女期の淡くて、それゆえ強烈な思いを懐かしみ切なくなる映画。主演の3人と作品が日本の映画賞を数多く獲得した。
私が愛した男と女ヘンリー&ジューン
製作年/国:
1990年/米国
監督:
フィリップ・カウフマン
キャスト:
ユマ・サーマン
マリア・デ・メディロス
メディア:
ストーリーとポイント
1931年パリ。銀行員である夫に同伴しアメリカから渡ってきたアナイス。ある日、ヘンリーという無名の作家と知り合い、激しい恋に落ちる。やがて、ヘンリー追ってきた妻ジューンの奔放な魅力にも惹かれていき・・・「北回帰線」の作家へンリー・ミラー、その妻ジューン、アナイス・ニン。実在した3人をアナイスの回想録を元に映画化した作品。
文学界の残る謎めいた三角関係を映像化した点が興味深い。ヘンリーとジューンの間で揺れるアナイスの心理描写がみごと。不満を隠し貞淑な妻を演じていてたアナイスが、2人との交流で自由な愛を体験し変わっていく姿には、自立への目覚めを見る気がする。ヘンリー、アナイスが作家として刺激を受けた、ジューンという強く自由に生きた女性の存在を知るのも価値あり。ボヘミアンの生活など、当時のパリの雰囲気を伝える映像も楽しめる。
コレット 水瓶座の女
製作年/国:
1991年/米・フランス・ドイツ
監督:
ダニー・ヒューストン
キャスト:
マチルダ・メイ
メディア:
ストーリーとポイント
田舎娘だったコレットは出版会社を経営するウィリー見初められ、パリの社交界にデビューする。夫の勧めで小説を執筆し始めたコレットは才能を開花させていく。しかし、出版された本に彼女の名前はなかった・・・ 20世紀初頭に活躍し、「青い麦」などで知られるフランスの女流作家シドニー・ガブリエル・コレットを作家へと導いた最初の夫との結婚前後を描いた実話の映画化。
コレットは、パリで夫の愛人で女優のポレールと出会い、その自由奔放な生き方に影響をうける。夫に不信感をつのらせていくコレットと、コレットにかつての自分を重ねるポレールが、恋愛に近い友情で結ばれていく様子も描かれている。コレットが、富と名声を搾取してきた夫に反旗を翻し、自らの手に取り戻そうとするラストが心地よい。
サーモンベリーズ
製作年/国:
1991年/ドイツ
監督:
パーシー・アドロン
キャスト:
K.D.ラング
メディア:
ストーリーとポイント
北極圏の街「カッツビュー」の図書館に、街と同じ名の、一見男のような若い女が現れる。両親を知らないカッツは、自分の過去を求めてこの地にやってきたという。東ベルリンから壁を越え、この街にいついた中年の図書館員ロスウィータも、初めはぶっきらぼうなカッツに腹を立てていたが、互いの暗い過去を知るうちに二人は親しくなっていく。そして、2人はカッツのルーツを探す旅に出る。
旅先のホテルで、孤独なカッツがロスウィータを求めるシーンが切ない。しかし、二人の心が結ばれていく様子は静かに温かく語られていく。銀白の屋外風景だけでなく、窓際に瓶詰めのイチゴが並べられた部屋など、屋内の映像も色調が印象的。歌手K.D.ラングが中性的な魅力を生かして主人公を好演。全編を流れる彼女の透明な歌声も物語を引き立てている。
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