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セクシャリティ関連映画 [1990年代(6)]
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スリー・オブ・ハーツ
製作年/国:
1993年/米国
監督:
ユレク・ボガェヴィッチ
キャスト:
ケリー・リンチ
シェリリン・フェン
メディア:
ストーリーとポイント
ニューヨーク。レズビアンの看護婦コニーは、大学講師でバイの恋人エレンから、突然同棲解消を 切り出される。妹の結婚式に同伴する相手がいなくなったコニーは、出張ホストのジョーを雇うことに。その日のうちに親しくなったことから、コニーはエレンが戻ってくることを期待して、ジョーに「エレンを誘惑して捨てて」と依頼する。しかし、仕事と割り切って引き受けたはずのジョーがエレンに恋してしまい・・・一風変わった三角関係を描いたラブ・ストーリー。
バイのエレンを評して「男とも恋してみたいのでは?」とうそぶくジョーの言葉には、コニーならずとも胸にちくりとくるだろう。エレンを忘れられず、毎晩2人で撮ったビデオを観ては涙するコニーに同情せずにはいられない。一方で、コニーとジョーが性別とセクシュアリティを越え友情で結ばれていく描写にはほのぼのとさせられる。ビデオ版の巻末には、公開版とは別のラストシーンが用意されており、どちらの結末が好きか見比べてみるのも楽しそう。
ナチュラル・ウーマン
製作年/国:
1994年/日本
監督:
佐々木浩久
キャスト:
嶋村かおり
緒川たまき
中島ひろ子
メディア:
ストーリーとポイント
清掃員のバイトをしながらマイナー雑誌に漫画を描いている容子。同僚でもある友人由梨子はボクサーを目指している。由梨子が見つけた同人誌から、容子は大学生時代を回想する。五年前、容子は同人誌サークルで出会った花世と恋愛関係にあった。過去と現在が交互に語られる中、容子と花世、容子と由梨子の愛憎関係が浮かび上がっていく。「親指Pの修業時代」で知られる原作者の松浦理英子が脚本にも手を貸した。
互いの才能を認め、ライバル・恋人として惹かれあった容子と花世。強く求めるがゆえに、傷つけることでしか愛情を確かめられなくなった2人の結末が胸に重く残る。その反面、花世との思い出に縛られる容子に、友情以上の気持でぶつかっていく由梨子の強い視線に希望を見る思いもする。無機質な屋内を映した過去、陽光の中で生き生きと描かれる現在、映像の対比も印象的。容子と花世の愛憎がより濃密に描かれた原作もお薦め。
I SHOT ANDY WARHOL
製作年/国:
1995年/米国
監督:
メアリー・ハロン
キャスト:
リリ・テイラー
メディア:
ストーリーとポイント
1968年、ポップアートの巨匠アンディ・ウォーホールが、とりまきであったヴァレリー・ソラナスに銃撃された実事件をもとにした作品。銃撃後、ヴァレリーが警官に出頭する冒頭から、凶行にいたるまでの過去を遡っていく。
主人公ヴァレリーはレズビアンを自認し、「すべての男性は抹殺されるべき」という『SCUM宣言』を 執筆した革新的フェミニスト。男性社会に孤独な闘いを挑み、周囲に受け入れられぬまま、ついには狂気へ向かう彼女の姿に考えさせられる。実在の有名人物に似せた出演者を配し、60年代ニューヨークのアートシーンが丁寧に再現されているのも見どころ。
ウォーターメロン・ウーマン
製作年/国:
1995年/米国
監督:
シェリル・デュニエ
キャスト:
シェリル・デュニエ
グウェネヴィア・ターナー
メディア:
ストーリーとポイント
フィラデルフィアのビデオ屋で働く映像作家の卵、25歳の黒人女性シェリル。ある日、30年代のハリウッド映画にメイド役で出演する黒人女優"ウォーターメロン・ウーマン"を知り夢中になる。シェリルは彼女の生涯をテーマにした記録映画製作を思いたち、引退した彼女の行方を探し始める。その一方で、シェリルは白人女性ダイアナと恋に落ちる。
映画製作過程を映画にしたドキュメンタリータッチの作品。
全体を通して、主人公の持つ「黒人・女性・レズビアン」という三重のマイノリティ性が描かれる。重いテーマだが、ゲイや黒人たちとのユーモアたっぷりの会話や、ヒップホップにのせ、軽やかに語られていて楽しめる仕上がり。また、主人公"シェリル"が監督の実像と重なって見えたり、"ウォーターメロン・ウーマン"が白黒映画の世界を離れ、実在の人物"フェイ"として描かれ出すあたりに、虚構と現実の揺らぎを感じて面白い。
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