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レビュー Vol.11: キンキーブーツ
ノンケの友人が試写を見に行って、「良かったよ〜」と評していたこの作品。ドラァグクイーンと靴、しかキーワードがないまま、特に期待もなく見てみることに。

どこにでもいそうな、どっかでみたような、冴えない感じのチャールズ・プライス。田舎にある靴工場の跡取り息子です。彼は都会に憧れる恋人と共に故郷を捨ててロンドンに向かいます。ところが、父親が急死したことで、いやおうなしに工場を継ぐことに。

社長に就任した直後、前社長(父親)が注文があったかのように偽装して靴を生産し、それを隠し続けていたことが分かる。チャールズは、苦肉の策として大勢の社員を首にするが、そのうちの1人ローレンの言葉“泣き言を言うならニッチマーケット(=隙間市場)でも模索したらどうなの!?”が耳に残る。

その夜、彼はロンドンでギャングに襲われる女性を見かけ、彼女を守ろうとするが、彼女の鉄拳をまともにあびてダウンしてしまう。目を覚ますと、そこはドラァグクイーン“ローラ”の楽屋だった!チャールズは、この出会いをきっかけに、“特殊な”女性たちを「ニッチマーケット」と考え、ローレン、ローラ、工場で働く人々の協力を得て、なんとイタリアミラノのショーを目指す。

実話だそうです。ドラァグクイーンが出てくるという点を除いて、単純にハートフルウォーミングドラマで、且つサクセスストーリー、というやつです。単純に楽しめます。

特にドラァグクイーンであることにスポットは当てられていないので、セクシャリティ関連映画・・・というか、そういう役の人が出てくるだけの映画でしたね。そんなこと言っていても、ローラ(ドラァグクイーン)はとても魅力的!強くて、辛らつにずけずけとモノを言うかと思えば、繊細で弱い部分もある。

ギャップに人は弱いものですが、完敗です(笑)。

最初にローラの少年時代(とは言え既に女装して踊っている)のシーンから始まり、それをいなす父親がイントロなので、もう少しローラについてピックアップして欲しかったかな。ローラの職場の仲間は一切人としては登場しないし、ローラのバックグラウンドが全く見えなくてつまらない。サクセスストーリーとしては、単純だったから楽しめたけれど、どのトピックも中途半端でのめりこむことはできなかった。

ローラに注力しないのであれば、靴への情熱とか、“特殊な”女性の為の靴作りの課程とか、だけでももっと深追いして欲しかった。残念。トゥルーストーリーっだからこんなもんか。

(スタッフレビュー)


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